栄養科ブログ
栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。
2022年10月12日の記事
ケトン体の印象は・・・
皆さんこんにちは!
糖質制限を勉強していると
ケトン体というワードは
必ずしも出てくるものだと思います。
先日、友人とケトン体について
話し合うことがありましたので
その時のことをお話しします。
その友人は医療従事者ではなく
ケトン体というワードには
最近知るきっかけがあったそうです。
そのきっかけとは血中・尿中ケトン体の
出すぎで命の危険にさらされてしまうということです。
世間ではそんな印象があるみたいです。
もちろん、何も食べずに体脂肪を燃焼
し続けてしまうと飢餓状態に陥り、
命の危険にさらされてしまいます。
糖質制限食を行うと糖質ではなく
ケトン体をエネルギーとして使うことになるため
しっかりとたんぱく質・脂質等で
エネルギーをとることが重要となります!
もちろん、必要最低限の糖質は必要となるため
厳しめの糖質制限をしている方は、
体内にて糖新生で糖質を作ることになります。
当院で糖質制限食を行っている患者さんは
医師・管理栄養士の管理の元調整を
しています(#^.^#)
つい最近、糖質制限をされている
妊娠糖尿病の患者さんに
2~3か月糖質制限をしていて
体がとても軽くなりました!
とお声をいただきました。
特に、食後の眠気やだるさが
なくなったそうです。
ご自身の身体の変化に気づけたことは
とても素晴らしい成長だと思いました。
体重コントロールも良好!
赤ちゃんの大きさも良好!
みなさんが無理のないように
糖質制限ができるように
引き続き、勉強をしていきたいと思います★
是非皆さんも
お肉、お魚、卵などのたんぱく質を
毎食取り入れてすっきり健康体を
目指してみませんか?♡
追記
写真は秋の季節に咲くお花
「コスモス」です。
様々な虫も花の蜜を吸うことに
忙しそうでした。
すっかり秋になりましたね。
寒暖差のある毎日ですが、
お体に気を付けてお過ごしください。
SUKEHARA
オーツ麦と血糖コントロールの関係~2型糖尿病患者のメタ解析~②
前回のブログの続きです。
https://www.nagai-cl.com/nutrition-blog.php?y=2022&m=10&d=11
解析の結果、
オーツβ-グルカン3.25gを4.5週間摂取(いずれも中央値)することで、
下記の改善を示しました。
HbA1c(MD -0.47%、95%CI -0.80〜-0.13%、PMD=0.006)
空腹時血糖値(同-13.5mg/dL、-21.6~-5.58mg/dL、PMD<0.001)
2h-PG(同-7.56mg/dL、-12.6〜-2.52mg/dL、PMD=0.003)
HOMA-IR(同-0.88、-1.55〜-0.20、PMD=0.011)
以上から、
「血糖降下薬やインスリンによる治療を受けている2型糖尿病患者におけるオーツとオーツβ-グルカンの摂取は、空腹時および食後の血糖コントロールを改善した。特に空腹時血糖値の低下に対する効果については、質の高いエビデンスが示された。2型糖尿病治療の追加療法として、オーツおよびオーツβ-グルカンの摂取が選択肢となりうる」
・・・・つまり
オーツ麦は空腹時血糖値を下げる可能性がある。
とのこと。
このようなお話があると、血糖コントロールをしている方々は
早速購入したくなる!と思いますが、
「食材の単品摂取と過剰摂取」は
どんなに良い影響を与える食材でも悪影響が出る場合があります。
自己血糖測定をしている方は
「初めて食べる食材は数値を確認する。」
これが大切になります♡
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HARUYAMA