永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

産科栄養士、カンボジアのインターンシップに弾丸参加【NST編】

産科栄養士HARUYAMAが弾丸カンボジアインターンシップに参加したの続きです。

▼参加した現地の病院について書いてある記事

https://www.nagai-cl.com/nutrition-blog.php?y=2024&m=6&d=12


■Nutrition Support Team編


NSTというワードを聞いた事はありますでしょうか。

栄養サポートチームの略で、適切な栄養管理を患者さんに提供するための医療チームの事です。(医師、看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士などの多職種から構成)


サンライズジャパンホスピタルでは日本人NP(診療看護師:大学院の修士課程で、医学の知識と初期医療に関する実践を修了した看護師)を中心にNSTを発足させ、活動を開始したばかりの場面を見学させて頂きました。

彼女はとても優秀で、患者の為に尽力する大変愛情深いスタッフでした。

どの患者を選定し訪問するかなど現地スタッフへの指導は、文化や医療の知識の違いから簡単ではない様子。それでも現地スタッフに「答え」ではなく「やり方」や「考え方」を伝える事が大事だと。


そう伝えていければカンボジアの医療はきっとこれからもっと発展していくのでは、とNPが私に伝えてくれた事がとても印象的でした。


▼ 現地での栄養相談体験を通して

隣国シンガポールから来た親子で、高齢の母親が糖尿病、意思疎通も十分に取れず、何も食欲が無く血糖値の管理も不良で何を食べたら良いかと尋ねられました。


しかし、色々な懸念点が私の頭の中でぐるぐるしました。

・玄米などの低GIの食材はカンボジアで手に入るのか・・・

・そもそも食欲ないから固形物たべられないのか・・・

・でもこのままだと低栄養になって益々悪化する・・・etc

その人の持つ食文化を理解しながら栄養管理をする難しさに気づきました。


写真1枚目:NPが現地看護師に指導している様子

写真2枚目:シンガポールから来た糖尿病患者のラウンドに参加する様子


~続く~


HARUYAMA