永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2024年6月15日の記事

産科栄養士、カンボジアのインターンシップに弾丸参加【永井MHの食事療法を伝える編】

産科栄養士HARUYAMAが弾丸カンボジアインターンシップに参加したの続きです。

▼参加した現地の病院について書いてある記事

https://www.nagai-cl.com/nutrition-blog.php?y=2024&m=6&d=12


■永井MHの食事療法を伝える編


当院の事を現地スタッフにオンラインでお伝えする機会を頂きました。元々こちらの病院では各専門職が院内で知識を共有する機会が多く、常にブラッシュアップする勤勉で謙虚な姿勢がありました。英語での発表に心臓バクバクでしたが、かなり温かい目で見守ってくれて本当に嬉しかったです。(添付画像1-3枚目)


▼ 食事のみで管理する妊娠糖尿病

カンボジアにはそもそも食事療法が治療のひとつ、という認識がまだ薄く、当院での管理方法に驚きの声を頂きました。


➀インスリン治療は導入していない

→当院では産後までの一貫した管理フローがありますが、カンボジアでは妊娠糖尿病と診断されたら大きな病院に転院する事が多いようです

②個人々に合わせた食事を毎健診毎に行っている

→経験豊富な助産師が妊婦への食事サポートを集団や個人で行っており、当院でも同じく医師・看護師からだけではなく、栄養士のきめ細かいサポートを提供しています。

③患者自身の自己管理力

→当院では毎食食事記録を書く事や自己血糖測定を行う事をお願いしていますが、その患者さん側の自己管理の高さや真面目さが素晴らしいとフィードバックを頂きました。



▼ 現地スタッフと情報を共有する

日本式の医療を提供しているので食事療法も厚生労働省が提供する食事摂取基準などを参照しています。現地の助産師に日本の最新情報をお伝えし、同時にカンボジアでは○○なんだよ、という風に生の指導内容を教えてもらいました。郷に入っては郷に従えといいますが、彼女の『日本の基準を自国の患者にどう伝えるか』という課題に一緒に悩むHARUYAMA、とても楽しい。日本人スタッフでは気づかないクメール人スタッフだからこそのアイデアが素晴らしかったです。(添付画像4.5枚目)



~続く~

HARUYAMA