永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

ヘム鉄と非ヘム鉄との違い

女性にとにかく大事な鉄!!!

その鉄の種類の区分のひとつに

ヘム鉄 非ヘム鉄 があります。

今日はその違いと特性についてです。

ヘム鉄とは

Fe2+とポルフェリンがキレート結合した錯体

動物性食品に多いです。

  レバー、赤身の肉、魚の血合いなどに多く含まれます。

通常、非ヘム鉄より吸収がいいです。

胃腸にやさしいです。

サプリメントでは、「ヘム鉄」に葉酸を添加したものが多いです。

非ヘム鉄とは

Fe2+ 又は Fe3+の化合物です。(Fe3+のみの化合物ではないです)

植物性食品に多いです。

  野菜、大豆、卵などに含まれます。

胃のPH、腸内環境などで吸収率が変わります。

  ビタミンC、たんぱく質と一緒にとることで吸収率がよくなります。

胃腸に負担がかかります。

非ヘム鉄の種類

  ○クエン酸第一鉄、フマル酸第一鉄 (この第一鉄とは、Fe2+のこと)

  ○溶性ピロリン酸第二鉄 (この第二鉄とは、Fe3+のこと)  などなど。

サプリメントでは、「妊婦さん向け」と称した

        葉酸メインのサプリメントには、こちらのことが多いです。

ざっくりとこのような感じです。

それ以外にも「キレート鉄」なるものも最近話題です。

いずれにしても

たんぱく質性食品を毎食しっかりといただき、

レバーは週に2回くらいは食べる ことがおススメです。

さらに必要な方はサプリメントで補充をします。

医師が必要と判断されれば鉄剤が処方されます。

鉄欠乏は思わぬ疾患に結び付くことも!

それについては、

現在 2階の売店『Mother's』で販売されている

「食べてうつぬけ」の本をぜひ手に取ってみてください。

漫画形式で読みやすいです!

matsumoto

参考資料:埼玉メンタルヘルス交流会 奥平智之先生

※ 埼玉メンタルヘルス交流会では、毎月セミナーが開催されどなたでも参加できます。