栄養科ブログ
栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。
痩せ女性の糖尿病の危険性☆
痩せた女性の
妊娠糖尿病はなかなかやりにくい……。
これがわたしの持つイメージです☆
✔ 食が細い。
✔ 甘いものを好む。
✔ 筋肉量が少ない。
これらの改善が
妊娠中だけでなく、産後は必須だな~と感じていました。
そしたら
先週医療ニュースメディカルトリビューンに掲載された
記事を読み「やっぱり!」という気持ち。
以下一部記事を参考に記載しました。
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順天堂大学大学院
代謝内分泌内科学・スポートロジーセンター先任准教授の田村好史氏らの
研究グループの発表です。
日本人の痩せ形の若年女性では
食後高血糖につながる耐糖能異常例が多く、
その原因として、
肥満者と同様にインスリン抵抗性や脂肪組織の異常が
生じていることを世界で初めて明らかにしたとのことです。
耐糖能異常の割合は、
標準体重の女性の1.8%に対し、
痩せ形の女性では13.3%と約7倍だったそうです。
この比率は
米国の肥満者で耐糖能異常が見られる割合(10.6%)よりも
高率だそうで、
痩せ形の若年女性の特徴として、
エネルギー摂取量や身体活動量、筋肉量がいずれも少ないことが
明らかになったそうです。
ほとんど運動をしない群では
13,283人中422人が糖尿病を発症したのに対して、
軽い運動(週に1 回 30 分程度のウォーキング)を行った群では
14,564 人中 296 人しか糖尿病を発症しませんでした。
また、歩くスピードも大切で、
速いスピード(4.8km/時以上)で歩くと、
ゆっくり歩く(3.2km/時未満)より 70% も
糖尿病の発症率が低下していました。
Hu FB et al., JAMA. JAMA. 1999 Oct 20;282(15):1433-9.
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筋肉を鍛えましょう、と口で言うのは簡単ですが
これがなかなか難しい(*ノωノ)
仕事中でも階段や徒歩を使った移動がもっとも簡単な筋力アップと思いますが
当院でそれをやる人はごく少数派です。
骨格筋は摂取した糖の取り込みとても重要な働きがあります。
また熱産生をするためにも重要です。
痩せているとスタイルはよく見えるかもしれませんが
冷えて、高血糖を起こしやすくなっていては身体は大変です。
実はヒトのことは言っておられず
わたしもそのタイプの1人だったと思います。
昨日のブログを見れば他にも怪しいスタッフが(*_*)
自分が健康だと勝手に思い込んでいた食やスタイルは
妊娠糖尿病に携わるようになったおかげで
幻想だったと気付きました。
日本人は痩せていても
BMI23を超えても糖代謝異常を起こしやすい。
食事だけ 体重だけを見ずに、筋肉量を考えるという
次の一手に進みましょう(^^♪
matsumoto