永井マザーズホスピタル

栄養科ブログ

栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。

2018年9月3日の記事

糖尿病の正しい食事療法 に参加しました

9/2(日)都内の講演会へ参加いたしました。

一社)日本糖質制限医療推進協会主催

【糖尿病の正しい食事療法~糖質制限、脂質、人類と食】

1、江部康二先生(高雄病院)

糖質制限食による糖尿病の治療と予防

・穀物が主食となったのは人類史上ここ最近のこと。

・糖尿病ではない人も、日々ブドウ糖ミニスパイクが生じる。

 酸化ストレスの発生につながる。

・カロリー計算によりインスリン単位が決められている矛盾。

・インスリン分泌はがん細胞の増加、老化を促進・・・

・インスリンは血糖を中性脂肪に変える(肥満ホルモン)

先行文献より、

・炭水化物摂取比増加で総死亡率上昇。

・脂肪の摂取比率で総死亡率低下。   など

2、大櫛陽一先生(東海大学名誉教授)

ケトン体生成食による

     脂質プロファイルの変化

・ケトン生成食

=ケトジェニックダエット(KGD)

=スーパー糖質制限食

・ケトーシスは問題なし。

 ケトアシドーシスは身体が酸化に偏り様々な症状が現れる、危険。

・ケトン体はタフなエネルギー源

・KGDはアルツハイマー病の治療にも…(先行文献より)

・コレステロール日本と海外では歴然の差がある

・コレステロールは女性ホルモン、男性ホルモンの基になる。

・ビタミンDの原料にもなる。

3、夏井睦先生(なついのキズとやけどのクリニック)

あの人はなぜ、聞く耳を持たないのか?

ー【2:8の法則】とヒトの行動ー

・「パレートの法則」

・様々な人間集団も、自然に3グループに分かれる。

✓上位2割:実績、積極性に優れたタイプ

✓中位6割:平均的グループ

✓下位2割:生産性が低く、積極的に行動しないタイプ

・この比率は昔から今も変わらない

・冒険家主導の時代=21世紀 

・糖質制限派は、上位2割の冒険家。

糖質制限は最新科学の上に成り立っており、単なる懐古趣味ではない。

少し難しいところもありますが、

つまり・・・

糖質制限がスタートした10年以上まえより

現在の医学でさらに有効性がデータベースで

蓄積されており、

今後のさらなる解明、普及になっていくと考えます。

多くの先生より

学べる環境って本当にありがたいと思います。

臨床現場にバックできるように

頑張ります!

ikuta