栄養科ブログ
栄養にまつわるさまざまなこと、お料理や食事について、私たち管理栄養士や調理師にお気軽におたずねください。
私たちは「食」を通じて、当院を訪れる皆さまの健康や幸せ作りのお手伝いができればと思っております。
2018年6月18日の記事
鉄欠乏を東洋医学では。
先日参加させていただいた勉強会より
東西薬局グループ代表の猪越先生よりご講義いただいた内容を簡単にまとめます。
まず、鉄欠乏は中医学で言うと、
血虚(けっきょ)、瘀血(おけつ)。
血虚は、血の不足のこと。
瘀血は、血が巡らない=停滞のこと。
ただ、鉄が不足していると考えるのではなく、
鉄があっても、全身に巡らないのも鉄不足として考えています。
血虚
症状:めまい、ふらつき、生理不順、乾燥肌、髪がぱさつく、不眠、不安
顔色は艶なしの白。舌も白っぽい。
食材:レバー、赤身魚、烏骨鶏、牡蠣、なまこ、小松菜、ほうれん草、黒豆など
瘀血
症状:肩こり、頭痛、生理痛(子宮筋腫、子宮内膜症)
顔色は暗い、目の下クマ、シミが多い。舌も暗い、紫色。
食材:いわし、秋刀魚など青魚。玉ねぎ、にんにく、らっきょう、黒きくらげ、ニラ、シナモン、黒酢など
その他、大切なのがストレス対策。
これからの時期、お酢や柑橘系、みょうやセロリなどの香り野菜も
気の流れをよくしてくれ、ストレスを和らげてくれる食材たちです。
日本人は胃腸が弱い人が多く、6月の梅雨の時期は特に体調を崩しやすいそうです。
ぜひ、上記内容や【温める】ことを心がけて過ごしてみてくださいね。
整形外科医の冨澤先生のお話しも漢方と臨床現場のお話しで大変勉強になりました。
ikuta